【転換期にある女子大】女子高生はどうみているか1,046人にアンケート調査
- Studyplusトレンド研究所
- 8月8日
- 読了時間: 5分

Studyplusトレンド研究所では、2025年7月に「女子大に関するアンケート」として全国の高校生にアンケート調査を行いました。
<調査概要>
調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー(女子高校生)
回答者 : 1,046名
調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
調査時期 : 2025年7月9日〜7月14日
※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。また複数回答可の設問に関して、各選択肢のパーセンテージは、全体の回答者数に対してその選択肢を選んだ人の割合を示しています。1人が複数の選択肢を選ぶことができるため、選択肢の合計は100%を超える場合があります。
本記事内ではご紹介していない結果も含めた完全版レポートをご希望の方は、以下よりお問い合わせください。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe5X3GXkIqLrE8IU-UtmGFoOWwOc0UwuvpehSS-NIeELyediw/viewform?usp=header
女子大への進路選択を後押し「学生生活」や「雰囲気のよさ」がカギ
女子大を志望したきっかけについて自由回答形式で答えてもらいました。回答をまとめると、「環境や雰囲気」に関する記述が14件、「行きたい学部・学科」に関する記述が9件、「男性への苦手意識」に関する記述が9件、「キャリア・就職」に関する記述が5件、「その他」が12件となりました。記述の中には「女子だけの方が様々な役職につける機会が多い」「理系の共学の大学のオープンキャンパスで研究室に女子学生がほとんどいなくて不安になった」「自立した女性になれそうだと思った」といった意見も見られました。


なお、その他の回答は以下の通りです。





女子大への志望度調査
現在の女子大への志望度について聞きました。1,046人に調査したところ、「女子大を志望している」は21.4%、「女子大は志望しない」は47.8%、「どちらでも良い」は30.7%となりました。

「女子高校所属」と「女子大を志望する」相関見られず
「女子大を志望するか」について、「共学」か「女子校」か所属高校ごとに集計したところ、以下のような結果となりました。グラフでは青が「共学」、赤が「女子校」の数値を示しており、大きな差は見られませんでした。今回の結果から、高校在学時に「女子高校に所属しているか」と「女子大を志望する」ことに、あまり相関が見られないことが明らかになりました。

また、「女子大出身の親族がいるかどうか」が女子大志望に影響を与えているかについて、「姉妹が女子大出身」である人の女子大への志望度は「親族に女子大がいない」人や他の親族が女子大の人に比べて、10ポイント〜20ポイント高いことがわかりました。(黄色のグラフを比較)

女子大への志望理由「学びたいことがあった」61.1%
続いて、「女子大を志望する」と回答した人に志望理由を聞きました。「学びたいことがあった」が一番高く61.1%、「学校の雰囲気が好み」56.6%、「女子だけの環境が良かった」49.5%の順になりました。その他の自由記述では「ジェンダー教育や清潔感のある校舎に魅力を感じた」「学校内での男女の恋愛が憂鬱なので」という意見もありました。

恋愛の機会が少なそう
続いて、「女子大は志望しない」と回答した人に対して、女子大に対するイメージを尋ねました。最も多かった回答は「恋愛の機会が少なそう」で、54%となりました。次いで「人間関係が複雑そう」が52.4%となり、こちらも半数以上の人が該当項目を選んでいることがわかります。また、自由記述では「理系・工学系だと研究室の選択肢が限られそう」「共学とは異なる独自のルールがありそう」などの意見も見られました。

一方で、どんな情報があったら女子大を志望するか聞いたところ、「在学生のリアルな声」「人間関係に関するQ&A」「サークルで他大学との交流があること」などが挙げられました。「どんな理由があってもしない」と答えたのは4割でしたが、6割の生徒は何らかのアプローチで気持ちが変わる可能性があることもわかりました。

続いて、「女子大と共学どちらでも良い」と答えた人に、どんな理由があったら女子大を選ぶのか聞きました。「充実した学校生活が送れそうだったら」や「学生たちの雰囲気が良ければ」「成長できそうな授業があれば」「就活サポートが手厚ければ」がそれぞれ半数以上の票を集めました。

Studyplusトレンド研究所 調査所感
今回の調査では1,046人の女子高生から回答を得ました。定量的な結果として「女子大を志望する」が21.4%、「女子大は志望しない」が47.8%「どちらでも良い」が30.7%となりましたが、その背景にある心理や価値観を掘り下げるため、自由記述も合わせて分析を行いました。
女子大を志望しない理由からは「恋愛の機会が少なそう」や「人間関係が複雑そう」といった学校生活への先入観が目立ちました。こうしたイメージをどうアップデートし、女子大ならではの魅力をどのように伝えていくかが、今後の課題となりそうです。
一方で、「女子大でしか得られない経験がある」「男性が苦手な人にとっては必要不可欠」といった女子大ならではの価値や必要性を強く訴える意見も寄せられました。
Studyplusトレンド研究所では学生が今まさに感じている価値観や本音に耳を傾け、社会に届けていけるように、今後も継続的な調査を続けていきたいと考えています。
調査の回答者属性
最後に、本調査に協力いただいた回答者の属性をご紹介します。



Studyplusトレンド研究所では、学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーである若者に向けて、定期的に調査を行っています。
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