「理系は増えるべき」7割、一方で「忙しそう・男性が多そう」のイメージ強い結果に〜高校生3,104人 理系へのイメージ調査〜
- Studyplusトレンド研究所
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Studyplusトレンド研究所では、2025年12月に「理系に対するイメージ調査」として全国の高校1,2年生にアンケート調査を行いました。本調査は、高校生が周囲の環境や経済事情にとらわれず、自身が「学びたいこと」を主体的に追求できる環境づくりを目指し、文理選択の実態と課題を明らかにするために実施したものです。
<調査概要>
調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー(高校1,2年生)
回答者 : 3,104名
調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
調査時期 :2025年12月2日〜12月4日
※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。また複数回答可の設問に関して、各選択肢のパーセンテージは、全体の回答者数に対してその選択肢を選んだ人の割合を示しています。1人が複数の選択肢を選ぶことができるため、選択肢の合計は100%を超える場合があります。
本記事内ではご紹介していない結果も含めた完全版レポートをご希望の方は、以下よりお問い合わせください。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe5X3GXkIqLrE8IU-UtmGFoOWwOc0UwuvpehSS-NIeELyediw/viewform?usp=header
【文理選択の決め手】「理系」が苦手だから「文系」は20.5%、その逆は3.5 %
文理選択の決め手になったことを文理で分けて分析すると「将来なりたい職業があるから」は理系が22.2ポイント高くなりました。一方、「苦手だから(選ばなかった科目が)」は文系で多く、17ポイントの差が出ました。

【文理選択】経済的な心配がなければ別の選択をしたか「学費は関係ない」80.1%、「迷ったと思う」15.2%
「学費は関係ない」80.1%、「迷ったと思う」15.2%「別の専攻を選んでいた可能性が高い」3.1%「間違いなく別の専攻を選んでいた」1.5%となりました。

また、文理選択で「学費の高さ」や「進学にかかる費用」は気になるかどうかについて「非常に気になる」は20.9%となりました。

【国内で理系は増えるべきか】「はい」66.9%、「いいえ」33.1%
国内で理系は増えるべきと思っている人は66.9%となりました。

その理由については以下のとおりです。





理系のキャリアは活躍しやすいと考えている割合は49.6%となりました。

また、男女で比べてみると、「理系のキャリアは活躍しやすい」と考えている割合は「男性」の方が「女性」より約13ポイント高くなりました。

【理系のイメージ】「忙しそう」「男性が多そう」だけど、「就職に強そう」「生涯年収が高そう」
続いて、理系に対するイメージ調査です。「忙しさ」「ジェンダー」「就職」「年収」「学費」「将来の選択肢」についてどのようなイメージがあるか聞きました。

このテーマを文系と理系に分けてみていくと、理系選択者は文系選択者よりも「勉強や研究が忙しそう」、「男性が多そう」というイメージを抱きながらも、「就活に強い」「生涯年収が高い」と感じ、理系を選択しているようです。文系選択者は「将来の選択肢が狭まりそう」と感じている割合が理系よりやや高くなりました。

【理系に進むことを反対した人】「いなかった」85.1%だが、「いた」のうち母親は34.7%
理系進学について、反対した人がいたか聞いたところ「いなかった」85.1%、「いた」14.9%となりました。その上で「いた」と回答した人にそれは誰か聞いたところ「母親」が34.7%で一番多くなりました。


最後に文理選択や学費に対して感じていることを自由記述で聞きました。一部ご紹介します。



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Studyplusトレンド研究所 まとめ
調査の結果、国内で「理系人材は増えるべき」と考える高校生が約7割に達する一方、「理系への進学=多忙・男性が多そう・お金がかかりそう」というイメージがあることが明らかになりました。理系への苦手意識から文系を選択する生徒も一部みられましたが、本来は、文系・理系といった枠組みや経済的な事情に縛られず、自身の志向に沿った選択ができることが理想だと考えます。
先週のノーベル賞授賞式での、10年ぶりとなる化学賞と生理学・医学賞の同時受賞は、多くの高校生にとって科学分野への関心や学習意欲を高める契機になったと思われます。将来ありたい姿に添った学びを続けられる人が一人でも増えるような社会を目指して、我々も支援を続けていきたいと考えています。
調査の回答者属性
最後に、本調査に協力いただいた回答者の属性をご紹介します。




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