【文理融合型の学部】認知度7割超えも「専門性」と「卒業後のキャリア」への不安
- Studyplusトレンド研究所
- 1 日前
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Studyplusトレンド研究所では、2026年3月に「文理融合学部に関するアンケート」として全国の高校1,2年生にアンケート調査を行いました。

<調査概要>
調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー
回答者 : 1,053名
調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」の「達成報告」機能で大学合格を報告したユーザーを対象にアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
調査時期 : 2026年3月9日~2026年3月13日
※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。また複数回答可の設問では、各選択肢の数値は、全体の回答者数に対する割合を示しています。1人が複数の選択肢を選べるため、選択肢の合計が100%を超える場合があります。
本記事内ではご紹介していない結果も含めた完全版レポートをご希望の方は、以下よりお問い合わせください。
現在、日本の高等教育では理系分野の教育や研究を加速させる動きが本格化しています。文部科学省は理系学部の新設や「文理融合」学部の拡充を目指し、基金を積み増す方針を固めました。「理系学部」「文系学部」の枠にとらわれない「文理融合型」の学びは、高校生にどう映っているのでしょうか、聞いてみました。
7割以上が認知するも「実態の不透明さ」が課題
文理融合学部については73.4%の高校生が「よく知っている」または「名前や内容は聞いたことがある」と回答しました。

「文理融合学部」へのイメージについて、多くの高校生が「多角的な学び」にポジティブな期待を寄せる一方で、約4割が「具体的な学習内容が見えない」という不安を抱えています。

志願意欲については、「志願したい(17.1%)」と「興味があり検討中(26.1%)」が合わせて4割以上になりました。文理別で見ると、文系が45.9%、理系が40.6%となっており、文系の方がやや意欲が高い傾向にあります。

「志願したい」「検討している」と回答した層は、その理由として「文系・理系どちらにも興味があるから」「文理選択にとらわれずに学びたいから」といった点をあげています。昨年12月に実施した「理系へのイメージ調査」※においても「高校の途中で文理が変えられないのがよくない」「文理選択は必ずしも必要なのか」といった声が寄せられていました。 文理融合学部は、従来の文理選択に囚われない選択肢として、受け止められていると考えられます。
※理系へのイメージ調査(2026年12月実施)

学びの専門性、卒業後のキャリアが不安
一方で、検討層・非志願層ともに「文理どちらも中途半端にならないか(約27%)」が最多で、学びの「広さ」が「浅さ」と捉えられる不安が共通しています。次いで「就ける職種がわからない」が18〜23%に。高校生に対して具体的なキャリアパスが提示しきれていない可能性があります。高校生は「学びの意義」は理解しつつも、「専門性と将来性」が担保されるのか不安な気持ちがあるようです。


「学びの内容の不透明さ」や「専門性への懸念」は自由記述でも寄せられました。


Studyplusトレンド研究所 調査まとめ
今回の調査から、文科省が推進する「文理融合」という学びのスタイルに対し、高校生は高い関心を持ちつつも、その「専門性」と「卒業後のキャリア」に対しては不安な気持ちがあることがわかりました。
自由記述にもある通り、高校生は「最先端」という言葉だけでは動かず、その学びが「どのような資格や職業に直結し、社会でどう活かせるのか」具体的な説明や根拠を求めています。
「文理融合学部ではどんなことが学べるのか」、企業側は「文理融合の学びを」をどう評価しているのかをわかりやすく伝えてあげることが、高校生の進路の選択肢を広げる後押しとなりそうです。
本調査の回答者属性
最後に、本調査に協力いただいた高校生の属性をご紹介します。



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