
Studyplusトレンド研究所では、2024年11月から「バイトに関するアンケート」として全国の高校生と大学生にアンケート調査を行いました。今回は高校生、大学生のアルバイト事情についてご紹介します。
本記事内ではご紹介していない高校生・大学生の今後のアルバイト意向を含む、「バイトに関するアンケート」結果をまとめた完全版レポートをご希望の方は、以下よりダウンロードください。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe5X3GXkIqLrE8IU-UtmGFoOWwOc0UwuvpehSS-NIeELyediw/viewform?usp=header
<調査概要>
調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー(高校生・大学生)
回答者 : 1,592名
調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
調査時期 : 2024年11月25日〜12月1日
まずは高校生と大学生のアルバイトの実態を調査しました。

高校生と大学生1,592人のうち高校生の22.8%、大学生の86.2%がアルバイトをしています。
飲食店・接客業が人気、大学生は塾講師・家庭教師も上位に

アルバイト先の職種について高校生は「飲食店の接客」が59.7%、「飲食店のキッチンスタッフ」が32.4%、「コンビニ店員」が8.5%となりました。大学生は「飲食店の接客」が38.0%、「塾講師・家庭教師」が36.2%、「飲食店のキッチンスタッフ」が18.4%となりました。高校生、大学生ともに、飲食店や接客業が上位を占めていて、大学生は塾講師・家庭教師が2番目に多くなっています。
中学生・高校生ともに「通いやすい」が決め手
続いて、アルバイト先を選んだ決め手について聞きました。

高校生、大学生ともに「通いやすい」が一番多く半数以上を占めています。高校生は次いで「未経験歓迎」が38.7%、「スケジュールの融通がきく」が38.4%となりました。大学生は「スケジュールの融通がきく」と「自身の学びにつながる経験ができる」が同率で37.4%となりました。

時給を地域ごとにみると高校生は950円〜1200円を推移、一番高いのは南関東エリアで1,101円〜1200円が48.6%となりました。大学生になると時給に幅がでています。


アルバイトを始めたきっかけについては高校生、大学生ともに「趣味や遊びにお金を使うため」「社会経験を積むため」「学費や生活費に必要なため」の順に多くなっています。
「人間関係」を重視、「激務」「不衛生」はマイナス評価

アルバイト先でのギャップについては高校生の46.2%が「予想よりも良かった」と回答、「特にギャップがなかった」が37.7%、「予想よりも悪かった」が16.0%となりました。大学生は「予想よりも良かった」が39.3%、「特にギャップはなかった」が44.2%、「予想よりも悪かった」は16.6%となりました。
実際に感じたギャップは以下の通りです。「予想より良かった」「予想よりも悪かった」のどちらにも共通していたのは人間関係に関する内容です。また「予想よりも悪かった」と感じた人は「激務」や「衛生面」にも言及しています。


物価高における時給「少なすぎる」49.0%「適切」50.0%
続いてアルバイトと物価高に関する調査です。

アルバイトを始めた理由に物価高の影響があったかという問いに対して、高校生の7割、大学生の8割は「ない」と回答しました。

一方、現在の物価高においてアルバイトの時給は適切かどうか聞いたところ、高校生、大学生ともに「少なすぎると思う」と「適切だと思う」が半数ずつになりました。全体では「少なすぎると思う」が49.0%「適切だと思う」が50.0%です。
スキマバイト「働いたことある」は3.6%働いたことはないが今後「働いてみたい」は42.7%
続いてはスキマバイトに関する調査です。

スキマバイトに関して知っているか、その上で働いたことがあるか聞いたところ、「スキマバイトを知っていて働いたことがある」と回答した人は3.6%、「知っているが働いたことはない」と回答した人は68.8%、「知らない」と回答した人は27.6%となりました。

利用したサービス名を選択してもらったところ、「タイミー」が52.6%で一番多い結果となり、次に「シェアフル」の19.3%、「ネクストレベル」は10.5%となりました。

働く前のスキマバイトに対するイメージを聞いたところ「自分のスケジュールに合わせて働ける」が77.2%で一番多く、「面接が不要で簡単に仕事を始められる」が43.9%、「急な出費に対応することができる」が35.1%となりました。

実際にスキマバイトで働いてみた感想は「予想よりも良かった」が38.6%「予想通りだった」が38.6%「予想よりも悪かった」が22.8%となりました。

最後にスキマバイトをしたことがないと回答した1,536人のうち今後「スキマバイトをやってみたい」と答えたのは42.7%、「やりたいと思わない」は 26.8%、「どちらとも言えない」が30.5%となりました。
Studyplusトレンド研究所 調査所感
少子化による人手不足が騒がれる中、担い手となる学生たちがアルバイトについてどのように考え感じているのか調査を行いました。多くの学生が、日々の生活をより充実したものにするため、また将来のキャリアのため、学校生活や私生活とのバランスをとりながら働いていることが伺えます。本調査で見えてきた実際の時給や働き始めたきっかけ、イメージとのギャップなどが、これからアルバイトを募集する事業者の皆様にとっても、春からアルバイトを始める学生たちにとっても参考になればと思います。
調査の回答者属性
最後に、本調査に協力いただいた回答者の属性をご紹介します。


Studyplusトレンド研究所では、学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーである若者に向けて、定期的に調査を行っています。
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