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    【年内入試に学力試験】40.9%の高校3年生が「賛成」

    • Studyplusトレンド研究所
    • 7月9日
    • 読了時間: 5分
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    Studyplusトレンド研究所では、2025年6月に「年内入試に関するアンケート」として全国の高校3年生にアンケート調査を行いました。



    <調査概要>

    • 調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー(高校3年生)

    • 回答者  : 232名

    • 調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。

    • 調査時期 : 2025年6月16日〜6月23日

    ※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。また複数回答可の設問に関して、各選択肢のパーセンテージは、全体の回答者数に対してその選択肢を選んだ人の割合を示しています。1人が複数の選択肢を選ぶことができるため、選択肢の合計は100%を超える場合があります。


    本記事内ではご紹介していない結果も含めた完全版レポートをご希望の方は、以下よりお問い合わせください。



    「年内入試に学力試験を導入」40.9%が「賛成」と回答

    文部科学省は「令和8年度大学入学者選抜実施要項」の中で、年内入試に学力試験を導入することについて条件付きで認めました。まずはそのニュースをどのくらい知っているのか聞きました。

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    回答があった232人の高校3年生のうち「知っている」と答えたのは44.8%、「知らない」と答えたのは55.2%でした。文科省が6月3日に通知して約2週間後に調査を開始したところ、受験生の半数に情報が届いていたようです。


    その上で、年内入試に学力試験が導入されることについて「賛成」か「反対」か聞きました。

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    「賛成」40.9%、「反対」12.5%、「どちらとも言えない」46.6%という結果になりました。Studyplusユーザーは昨年度までの利用傾向から一般選抜を利用する人が多いという背景があります。*そのような特性があるユーザーは「賛成」と回答する人が多くなりました。

    *「受験勉強・進路に関する調査」(2023年11月)において67.5%(n=2,399)が「一般選抜を受験予定・経験済み」と回答

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    「賛成」と回答した人にその理由を聞いたところ(複数回答可)、「公平性や透明性が増すから」、「努力の評価に必要だから」、「入学後の勉強についていけるか心配だから」、「一般入試との差を縮めるのに必要だから」に多く票が入りました。その他、「内申点がある程度足りなくても、早く終わらせることができるから」「入試回数を増やすため」などの自由記述も寄せられました。

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    一方、「反対」と回答した人は「学力以外を重視するのが年内入試の目的だから」「受験生の負担が大きくなると思うから」「学校の成績や活動実績の評価が薄れるから」などを理由として選択しました。その他、自由記述では「就活早期化と同じことが起こる」「試験が高2時点などになったら迷惑」という回答もありました。


    60.3%が「年内入試に良い印象がある」と回答

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    年内入試への印象を聞いたところ「良い印象がある」60.3%、「あまり良くない印象がある」9.1%「あまり印象がない」30.6%となりました。


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    理由としては「合格のチャンスが広がるから」「早く進路が決まるから」など、年内入試を受験手段として好意的に捉える回答が多くなりました。また自由記述では「相手に伝える力など、社会で役立つ能力を身につけられるから」「受験回数が増えて受験に慣れることができる」という意見も寄せられました。

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    一方、「あまり良くない印象がある」理由については「推薦=ずるいと思われそうで気になる」「推薦だと実力不足と思われそう」など、周囲からの印象を気にする声が多くなりました。その他「大学は学ぶ場所なので学力で判断すべき」などの意見もありました。


    女子の半数以上「学校の先生」のアドバイスに一番影響を受けている

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    年内入試について誰のアドバイスに影響を受けているか聞いたところ、最も多かったのは「学校の先生」でした。特に女子は回答者の51.43%が「学校の先生」に一番影響を受けていると答えています。一方、男子は「学校の先生」26.58%、「自分自身で決めている」26.58%が同率で最多となりました。

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    年内入試の情報源については、「担任や進路指導の先生」が最も多く挙げられました。加えて、「学校で配られた進路資料」「高校の進学説明会」も多くの票を集めており、年内入試に関する情報は学校を通じて取得するのが主流であるのがわかります。一方で、自ら情報を取りに行く手段としては「大学の公式サイト」が一定数利用されているようです。

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    年内入試の準備で困っていることについて、「面接や小論文の対策方法がわからない」「志望理由書の書き方がわからない」が79票となりました。次いで多かったのは「共通テストや他の受験との両立が不安」72票で、年内入試対策をどう進めるかに不安を感じている受験生が多いことが伺えます。


    年内入試で挑戦するのは自分の偏差値より「やや高め」

    続いて年内入試で志望する大学の偏差値レベルを聞きました。

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    Studyplusユーザーの年内入試における志望校の選び方を見ると、自分の偏差値よりも「やや高め」の大学に挑戦する人が最も多い結果となりました。また「今の学力と同じくらい」「かなり高め」にも票が集まっており、年内入試はチャレンジできる機会と捉えていることが伺えます。


    Studyplusトレンド研究所 調査所感

    昨年度、東洋大学と大東文化大学が首都園で初めて年内入試に学力試験を導入したことが話題になり、私たちStudyplusトレンド研究所もその動向に注目してきました。6月2日に文科省が条件付きで認めたことが発表され、受験生はどう感じているのか知るため今回の調査を実施しました。


    調査の結果、Studyplusを利用している受験生の約40%が年内入試への学力試験導入に「賛成」と回答しました。受験生たちはこの制度によって入試の「公平性」が高まり、入学後の学力格差の是正につながると感じたようです。一方、「反対」した受験生からは「受験生の負担が増える」「就活早期化と同じことが起こる」などの懸念も寄せられています。


    文科省の通知を受けて、他の大学にも広がっていくことが予想されますが、受験生達がプラスに受け止められるような形で制度が整備され、より良い進路選択につながるものになれば良いなと感じています。

    調査の回答者属性

    最後に、本調査に協力いただいた回答者の属性をご紹介します。

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    Studyplusトレンド研究所では、学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーである若者に向けて、定期的に調査を行っています。


    企業・教育機関などで、若者を対象とした共同調査や研究をご希望する方は、問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。



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